君をみるしかなかった

儚い男の子の夢追う姿を傍観するだけ

Mr.KINGだけの光



10/15夜公演の湾岸LIVE(お台場踊り場土日の遊び場)行ってきたよ〜🙏






幕が開く五分前から、KINGコールは始まってた。紫耀くんを好きになってはじめて見る光景だった。


普段のコンサート(夏のEXシアター)では、そんなの見たことなかった。去年KING公演と言われた公演も、単独ではなくHiHi JETsとClassmate Jとの合同公演で、今年はHiBとの合同公演。春のクリエもないし、Mr.KINGの単独コンサートは初めてだった。はじめての単独コンサートなのに、こんなに小さいキャパで、キング担全員が入れない宝くじのようなチケット。

正直嬉しいとは言い難いものだった。キング担全員でKINGの単独をお祝いしたかったしみんなで幸せな時間を共有したかった。






けれど、公演に入って、キャパが小さいからこそ見えてくるものはたくさんあった。箱の大きさで言えばEXシアターと同じくらいだけど、通路や座席により、入れる人数はEXのB3の3分の1程度。

人数が少ない割にはKINGコールが上手側と下手側で2分されてて、んー…!おしい!みたいな感じだった(笑)






でも、単純にMr.KINGのためだけに、650人全員がKINGコールをしているその空間がとても愛しかった。やっと合同公演では出来ないことが、誰にも罪悪感を抱かずにできるんだって素直に思った。合同公演もたくさん推しがいる私にはめちゃくちゃありがたかったけど、今まで、1度も単独をもらえなかったからこそ、幕が開く前、自分が愛するものに向けて声を出すその時間がすごくありがたかった。





幕があいて、白い衣装を身に纏った3人が目に入ったとき、照明はMr.KINGの3人だけを照らすためだけにあって、ステージセットは3人がコンサートをするために今そこにあって、そしてステージに立つことが許されたのはMr.KINGの3人だけで。



幸せだった。3人のためだけにペンライトが光る光景も、3人の笑顔がKING担だけに向けられてることも、3人の楽しさや嬉しさがみえるその表情も。KING担だけに囲まれたきんぐはこんなにも等身大の優しい笑顔になるんだってはじめて見たから新鮮に驚いた。
ここにいるのはみんな君たちの味方なんだよって伝えたくて、それは私だけじゃなくてみんなが思ってて、その場に居合わせることができただけで、愛に溢れた空間を知れただけで、幸せだー!って思えた。






前半のステージで魅せるMr.KINGは、やっぱりこの3人のクオリティすごいな〜って思った。特に、Swinging Dreamは、帝劇でも1ヶ月続けたけど、さらに精度を上げてきてて、紫耀くんが同時に3本のバトンを投げる大技ももちろんめちゃくちゃ安定してたけど、それだけじゃなくて、はじめの紫耀くんソロでもそうだし、サビも、曲全体を通して、ブレがなくなったなぁというのと、3人のバトンを回すタイミングというか、回転数のバランスというか…なんかうまくいえないけど、私が最後に見た日より格段にパフォーマンスの質が向上してて、舞台が終わってから2週間しかなかったのによくここまで合わせてきたなぁ!って感心したんだなぁ。




MCコーナーでは、ほんとお互いにフォローしあってたんだけど、
今回は王様ゲームが廉くん大活躍の回で。
かいちゃんが廉くんファンと愛してるよゲームをするってなったとき、ファンがそのゲームをする人を選べるってなって、肩ぽんぽんしながら「99%もう決まってるけどさ!1%!あるやん!」という廉くんの下手くそなフォローに「さわんなよ!」って拗ねちゃうかいちゃん。そして拗ねたかいちゃんに廉くんと一緒になって肩ぽんぽんする紫耀くん。

あ〜、これがKINGだよね〜って心が安らいだ。


紫耀くんの番になったらこんどはかいちゃんが、ファンの人が全部好きに決められる!っていうスペシャルカードを引いてしまって、れんくんが胸キュンをいうことになって。廉くんの胸キュンが決まらないと紫耀くんが「収まりました?」ってちょっとフォロー入れながら廉くんをお迎えに行ったり、廉くんが「俺ばっかごめんな!(ドヤッ)」ってなったら「いや、なんか残念みたいになるからやめて(笑)」って微笑みあったり。

しょうれんもめちゃくちゃまるくなったな〜〜と感心した(笑)




3人がそれぞれ自分の立場も、自分がファンにどう見られてるかも全部把握しながらお互いにちょっかいかけあったりフォローしあったり。すごくすごくやさしいMCをしてくれるから、それが本当に嬉しくて、だれも傷つかない、嫌な思いしないってすごく難しいことなのに、それが出来てしまうこの子たちはどれほどのポテンシャルを抱えてるのだろう……







後半にあったMCで、KINGのポテンシャルの高さが1番発揮されたと思っててもう話題が尽きないんだよね。あの3人。尽きないというか、話の膨らませ方がすごく上手。単調にならない。

そもそも、紫耀くんがセレブレのセリフを言わないってところから話は始めたんだけど、そこから英語の先生の話になって、特徴的な先生いるよね!ってなってれんかいちゃんはすごいぽんぽん面白い先生のエピソードが出てきて。でも真ん中にいる紫耀くんだけ話になかなか入らなくて。気を利かせて廉くんが紫耀くんにお話ふるけど、エピソードがないなぁってなってしまう紫耀くんに、「紫耀は…あれか、授業にあんまでないみたいな…」っていって微妙な空気を作り、「授業受けないヤンキーみたいな印象つけるのやめろ!(笑)」って。そこでも笑いはとったけど、でもこれで終わったらただの自虐になっちゃうんだけど、そこから「そうです、私が田舎のヤンキーです」って紫耀くん(というよりキング3人)が変なおじさんをやるところまでセットにして完全にネタとしての笑いにするんだよね。自虐じゃなくて、キャラとしての笑いを作ってしまう。
そして、教科の話になって、小学生の頃に国語で読んだ物語の話になって、その話で盛り上がるれんかいちゃんとついていけない紫耀くんで2:1になったと思ったら今度は成績の話になって…


やっぱり紫耀くんはあれれ?だよねみたいになるんだけど、高3のときの成績は良かったよ!ってなって、廉くんは高校の時は成績悪かった〜っていってて、かいちゃんは成績5ばっかだよ!学年1位になったこともあるもん!って言ってて。
ここでしょうかいちゃんと廉くんで2:1にちょっと別れる感じになってしまったんだけど、紫耀くんがすごくわざとらしくドヤるから、れんかいちゃんで紫耀くんのこと突っ込んで違う組み合わせの2:1にして。

3人だからどうしても2人と1人で話が進んでいっちゃうこともあるんだけど、1人になる人を回すっていうより、1人になったほうに2人のうちのどっちかがうつって、2:1の構図をどんどん3人の中で回していくから、この子たちの優しさがめちゃくちゃ反映されてるMCだなぁってほっこりした。

そしてそこから発展して、廉くんは高1のときは楽しかったけど、転校した高校が自分のおもってたのと全然違ったから楽しくなくて、卒業式も泣かなかった、けど、楽しいのはこれからだから!ってちょっと廉くんらしい過去への未練(という表現が適切かはわからない…)と未来への希望をみてる言葉を伝えてくれて、かいちゃんももうすぐ卒業だし、受験あるし大変だ〜、青春ができなくなっちゃうんだよ〜ってちょっと悲しそうになるんだけど、その青春というワードから、紫耀くんのMATCHの宣伝を始めていて。


この一連の流れが、お腹がよじれるくらい面白いゆるふわトークなのに、台本でもあるのかな!?ってくらい自然に展開されていって、本当に上手だったんだよね。




3人がふわふわお話ししてる時、EXみたいにいきなりヤジをいれるオタクもいなくて、みんな顔とろけながら☺️こんな顔で聴いてて、本当に優しい空間だったんだよ。

そして、廉くんが1人でお話しする時も、結構客席に向けて質問してくれて。これヤジ凄そうだな〜怖いな〜(笑)って思ったけど、みんな全然声出さなくて。廉くんがレスなくてもういいわ!(笑)わからん!(笑)ってなっちゃうくらいおたくがおとなしくて!みんなEXで廉くんが困ってたの見たり聞いたりしてるから、おたくも3人がやりやすいように、って気遣ってるんだろうな〜と。今回は廉くんが客席にレスを求めてたからもうちょっと反応しても良かった気もするけど(笑)


個人ずつの感想としては、まずかいちゃんは、本当自分のファンがどこにいるか覚えるのが凄いな〜と。ほかのメンバーが近づくと色を変える人もいる中で、かいちゃんのまわりが黄色に染まってても、ちゃんと海人担にピンポイントでおててを振るのを徹底してて、さすがでした👏


廉くんは1人の子を「一般化した特別な子」にするのが上手だな〜と。それこそ愛してるよゲームとか、実際のところ嫉妬しちゃうおたくもいるはずなんだけど、ゲームをする相手を特別な子の位置付けにして、でもその子を一般化してまわりのファンがその子に自分を投影させることが出来るようになってて。廉くんが特別何をした、とかいうことはなかったんだけど、それはもう廉くんの才能としか言えないくらい、まわりも楽しめる雰囲気を作るのが上手なんだな〜。



そして紫耀くんは、自分が特別なんじゃないかと、みんなに思わせることができる男で。ほんっと罪な男だよ、あのひとは!ハイタッチタイムの時に紫耀くんに群がる平野担もすごかったんだけど(笑)多分平野担はみんな何かしら自分だけにしかない特別な思い出ができたんじゃないかな〜ってくらい、紫耀くんと私、という関係(?)を全員と作れる男だった。







きんぐもきんぐ担もお互いにお互いを思いやるその空間がこんなに小さいなんて悔しいな〜、これをせめてアリーナクラスの会場でみたかったのにな〜と改めて思った。もちろん小さいからこそハイタッチだのなんだのって650人みんなが楽しめるくらい隅々まで回れたんだと思うけど。でもそれがなくても、きっとかいちゃんは自分のファンをすぐ見つけるし、廉くんは誰かを通じて全員がきゅんきゅんしちゃうようなことができるし、紫耀くんはごまんといる平野の女を「私って特別!?」って勘違いさせられるんだ。


なによりあんなピンポイントで当たるし、きんぐと会話できるめちゃくちゃ羨ましいおたくがそこにいるのに、会場が全く殺伐としなくて、むしろほっこり☺️みたいな雰囲気のまま終わったのはそれがなくてもみんながみんな幸せになれて、満足できたってことなんだろうな〜と思った。



きっと会場が大きくなるにつれてMr.KINGの3人は離れたところに立つし、ハイタッチできる距離でもなくなるし、遠くなったな〜って感じるけど、でもきっと今日の満足度と変わらないんだろうなと思えるくらい3人だけが立つステージは最高のライブが出来上がってた。だから次こそ、キング担みんなが楽しめる会場でコンサートが出来ますように…💫




Mr.KINGだけを照らす光が消えた時、自然と拍手が湧き起こり、会場の3人を呼ぶ声が1つになった。はじめは揃わなかった声が、キング単独公演を通してまとまった。それがMr.KINGが持つちからなんだ、と思った。