君をみるしかなかった

儚い男の子の夢追う姿を傍観するだけ

しょおかい論





最近の雑誌でかいちゃんについて話す紫耀くんが甘さを隠しきれていない。本当に紫耀くんにとってかいちゃんはでろんでろんに甘やかしたくなるほどかわいい存在なんだな〜。そして、自分のことを理解してほしい存在でもあるんだろうな…



紫耀くんにとって廉くんって、唯一といってもいいほど、不機嫌になれる相手なんだよね、たぶん…(廉くん以外から紫耀くんが無条件に(?)機嫌が悪くなるという話を聞かない気がする…)
それは紫耀くんが気を張らなくていいからであり、家族みたいな存在と認識してるからなんだろうけど。

なんだろな〜、以前廉くんから紫耀くんへの言葉でなんでそんなこと言うの?と思い、紫耀くんにもなんで廉くんにそういう態度とるの?って思って悩んだときがあったんだけど、その時に、いつめんにもかいちゃんにも見せない顔を廉くんにだけは見せてるんだろうね、という話を聞かせてもらって腑に落ちたというか。
きっとわたしの願望も含まれつつの話になってしまうんだけど。紫耀くんも廉だからこういう態度もしていいとかそんな事は一切思ってなくて本当に無意識のうちに不機嫌なところを出してしまうんだろうな。そして、不機嫌なだけじゃなくて廉くんだけに見せるかわいい姿とかもあるんだろうな。



ほんでもってかいちゃんはそういう廉くんに対する紫耀くんの態度も2人の関係も全部ぜんぶ隣で見ていて、きっと楽屋で不機嫌になったりちょっと気分が落ちてたり、そういう紫耀くんも見てきているはずで。紫耀くんもかいちゃんに見られてることを認識してるはずで。でもやっぱりかいちゃんにそういうところを見せようとはしてないだろうし、だからこその無意識な態度なんだけど。でもどれだけ不機嫌な自分を見られたとしてもやっぱりかいちゃんを目の前にして(廉くんがいない場所で)紫耀くんが不機嫌になることはない気がして。(というか、かいちゃんに不機嫌さを向けることはない気がする。)

家族のような廉くんの目の前だから不機嫌にもご機嫌にもなるし、可愛がりたいかいちゃんの目の前だからずっといいお兄ちゃんでいようとするというか。かいちゃんのお兄ちゃんとしてならそれもまぁ家族なんだけど…ん〜、なんだろな〜。かいちゃんと一緒にいる紫耀くんの印象としては、家族というよりお兄ちゃんというのが先にきてしまうんだよな〜。難しい。





先輩後輩の延長上にある兄弟、というか。もうそういう先輩後輩とかいう壁はほとんどないし、お互い信頼し合ってて、心の距離もすごく近くて、でも家族の域には入らないというか。それは何かが足りないからじゃなくて、もう兄弟というそれでしょうかいの関係が満たされるから、な気がしている。
まぁ2人が家族!っていうなら2人はそう思って関係を築いているんだろうしそれもそれでめちゃくちゃ微笑ましいので否定する気もさらさら無いんだけどね。


紫耀くんにとって、しょうれんのような、素の自分を出すことを「甘え」と定義して「家族」と位置付けるなら、しょおかいのような、相手を甘やかすことで自分も甘えることを「甘え」と定義したら、その位置は恋人とかに近くなる依存の関係なのではないかと思っていて、でもしょおかいに依存という関係はあまりにも似合わなすぎる。
そしたらやっぱり頼りあうところで「兄弟」という位置に落ち着くのかな、と。




かいちゃんの前に立つ自分は、優しくて、頼もしくて、凛々しくて。そういう自分でいたい、というか。そしてその理想の自分像をかいちゃんはしっかり現実にしてくれる存在、でもあると思っている。それはもう、かいちゃんが酔っ払いに絡まれたところを助けて「しょうくん、まじヒーロー!」と言ってくれたあの日には始まっていたのではないかと…

ヒーローになりたくて、困ってる人を助けたくて、怖い感じの人たちにも物申せる人になりたくて、そういう紫耀くんが純粋に、何も飾らずに、ありのまま優しいままでヒーローであり続けられるのがかいちゃんの目の前だったんだろうな〜、みたいな。そしてそれは紫耀くんがヒーローであることをかいちゃんが茶化さずに受け止めてくれるからこそ成り立つなんだよな〜。茶化すどころか憧れてくれさえする。

紫耀くんもかいちゃんもすごく真っ直ぐで純粋だ。



しょうれんに関しては本当に、家族とは言うけどじゃあ家族として当てはめたときにどこに配置されるのかってなると、廉くんがママで紫耀くんが息子になるときもあれば、紫耀くんがお兄ちゃんで廉くんが弟とか、紫耀くんと廉くん同い年のいとこっぽかったりなんかいろいろあるんだよね、わたしの中で。

その時々で役職は変わるけど結局家族としての距離感で居続けてくれるというか。なんだかんだ紫耀くんがあれこれ勝手にしても最終的には全て包み込んで許してくれる寛容さを廉くんがお持ちになってるから、家族に落ち着くんだよな〜。紫耀くんは年齢以上に大人な部分もあるから同世代と笑い合う廉くんが弟っぽくみえたりするときもあるだろうし、実際弟と廉くんが同い年(だったはず?)だからそういう目で見てたりもするのかもしれない。

けど、紫耀くんが「廉のことを年下だと思ったことはありません!」って言ったのが全てでは無いかと思っていて、まぁ廉くんが事務所歴としては先輩だからっていうことも込みで、なんだかんだ最終的に許す立場なのは廉くんの方という認識がある気はしている。

自分勝手にしてしまうところが紫耀くんの持つ精神的な幼さで、でもその自分勝手さは廉くんにしか見せない部分で、それも甘えなんだけど。「何も言わなくても分かってくれてる!」という発言も紫耀くんの甘えだと思っている。本当にお互い何も言わなくても分かるのかもしれないけど、でもそれを相手に要求してしまうことは私個人的に、エゴだと思うから。
けど、廉くんも「何も言わなくても分かる」って言ってくれるんだよね。
紫耀くんの幼さ故の甘えさえも許してくれるところが廉くんの優しさと、でもそれだけじゃなくてやっぱり精神的に成熟したところだと思うし、その紫耀くんの幼さは、廉くんが結局全部を許してくれるから見せる特別な顔でもあるんだろうな〜…と。




そして、それで言えばかいちゃんとの関係は、紫耀くんがかいちゃんを許す立場なんだよな〜。悪いことをして許す、とかいう意味ではなく、懐に入ってきてくれた人に心を許す、の方なんだけど。
事務所歴も年齢も紫耀くんの方が先輩で、だから甘やかすのも頼られるのも自然なことではあって。同じラインに並ぶ同世代で、紫耀くんより後輩なのがかいちゃんだけだったのもあるかもしれないし、関西から出てきてすぐ、一緒の括りでお仕事をしてたからいろんな部分で共鳴し合えたというのもあるかもしれない。
それははっきりわかることじゃ無いけど、誰とでも仲良くなれて、たくさんの後輩や年下の子にも慕われる紫耀くんの中で、かいちゃんは「特別」になったことだけは確かなんだよね。

だから紫耀くんは「海人は俺のこと全部知ってくれてるよ」って言うし、でもそれは廉くんとは違って、全て言葉にして伝えた結果なんだよね。
かいちゃんに対しては、「聞き上手だから」という(それ以外にも理由はあるかもしれないけど、それ以上のことを紫耀くんは教えてくれないだろうから知るすべもなく)それだけの理由でかいちゃんとの間に秘密ゴトはないから、かいちゃんのことは全部知ってるし、かいちゃんも自分のことを全部知ってくれてるって言うんだよね。
そして、それが紫耀くんのかいちゃんへの甘え方なんだろうな…自分のことを全部知っててほしい、理解しててほしい、みたいな。
そこにはかいちゃんにしか見せない弱い部分も含まれているのではないかと思っている。そういうところを知ってても、かいちゃんが自分に甘えて、頼ってくれるかな?ヒーローって言ってくれるかな?って試すとかじゃないけど、そこに信頼があるんだろうな、と。
そういう意味で、紫耀くんにとってはかいちゃんに甘えられることはかいちゃんに甘えてることとイコールなんだろうな。



廉くんに見せる顔も、かいちゃんに見せる顔も、どちらも本物の紫耀くんであることに変わりはなくて、でも、廉くんに見せる顔が家族としての顔なら、かいちゃんに見せる顔はヒーローとしての顔なんだろうし、それを成り立たせる1番の要素はかいちゃんがまっすぐに紫耀くんに甘えてくれることなんだよね。


こうすると紫耀くんが喜ぶから、とか、こうすれば自分が楽になるから、とかそういった下心なく、ただただまっすぐに、紫耀くんが甘やかしてくれるから甘えて、紫耀くんが頼もしいから頼って。それだけだから紫耀くんは無理せず、何かを背負うでもなく、純粋にかわいい弟が頼って甘えてくれるから自分の「特別」を守るヒーローで居続けられるんだろうな。





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